痔の日帰り手術
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痔の日帰り手術とは
痔は、肛門周囲の血管や組織に負担がかかることで起こる病気で、いぼ痔(痔核)、痔ろう、裂肛(切れ痔)などいくつかの種類があります。
症状の程度や種類によっては、入院をせずに日帰り手術で治療できる場合があります。
当院では、患者さまの負担をできるだけ抑えながら治療を行うことを重視し、日帰り手術による痔の治療に対応しています。
症状や状態を診察したうえで、適した治療方法をご提案いたします。
なお、症状や状態によっては入院治療が必要になる場合もあります。
その場合には、適切な医療機関をご紹介するなど、患者さまの状態に応じた対応を行っています。

当院の痔の日帰り手術の特徴
痛みに配慮した日帰り手術
局所麻酔を使用し、痛みをできる限り抑えた状態で手術を行います。
腫れや出血のコントロールにも細心の注意を払い、丁寧に治療を進めることを心がけています。
手術時間は1症例あたりおよそ30分。術後は院内の回復室で休憩してからご帰宅いただけます。
恥ずかしさに配慮した丁寧な診察
痔の診察では、患者さまのプライバシーに最大限配慮しています。
診察は必ず看護師が立ち会い、声をかけながら進めます。
男性・女性を問わず、気兼ねなく受診いただける環境を整えています。
トイレ付き個室リカバリールーム
術前・術後には、トイレ付きの個室でお過ごしいただけます。
Wi-Fiを備えた静かな空間で、周囲を気にせずゆっくりとお休みいただけます。
プライバシーに配慮した環境で、落ち着いた時間を過ごしていただけるよう整えています。
このような症状はご相談ください
- 排便時に血が混じる、または鮮血が出る
- 肛門付近に痛みや腫れがある
- いぼのようなふくらみを感じる
- 長時間座ると違和感がある
痔の主な種類
痔にはいくつかの種類があり、症状や原因によって治療方法が異なります。
代表的なものとして、いぼ痔(内痔核・外痔核)、痔ろう(あな痔)、裂肛(切れ痔)などがあります。
それぞれ症状の現れ方や治療の考え方が異なるため、まずはどの種類の痔なのかを正しく診断することが大切です。
いぼ痔(内痔核・外痔核)
長時間の座位や便秘、排便時のいきみなどで血流が滞り、肛門粘膜が腫れることで起こります。
歯状線より上にできるものを「内痔核」、下にできるものを「外痔核」と呼びます。
初期は出血のみで痛みを伴わないことが多いですが、進行すると脱出や炎症を起こし、痛みを感じるようになります。

痔ろう(あな痔)
肛門の内部にあるくぼみに細菌が入り込み炎症を起こすことで膿がたまり、肛門周囲に膿の通り道ができる病気です。
肛門周囲の腫れや痛み、膿が出るなどの症状がみられます。
裂肛(切れ痔)
排便時に肛門の皮膚が裂けることで起こります。
便秘や硬い便が原因になることが多く、排便時の強い痛みや出血を伴うことがあります。
当院で行う日帰り手術
痔の種類や症状の程度によっては、入院をせずに日帰り手術で治療できる場合があります。
当院では、内痔核・外痔核・痔ろう・裂肛などさまざまな痔疾患に対して、患者さまの状態に合わせた日帰り手術を行っています。多くの痔疾患は日帰り手術で対応できる場合がありますが、症状の程度や全身状態によっては入院治療が必要になることもあります。
そのため、診察で状態を確認したうえで、適した治療方法をご提案します。
以下は当院で対応している主な痔の日帰り手術方法です。
| 痔の種類 | 手術方法 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 内痔核 | ジオン硬化療法(ALTA療法) | 注射で痔核を縮小させる治療 |
| 内痔核 | 結紮切除術(LE) | 痔核を切除する手術 |
| 外痔核 | 外痔核切除術 | 外側の痔を取り除く手術 |
| 内外痔核 | EA法 | ジオン注射と切除を組み合わせた手術 |
| 痔ろう | 切開開放術 | 痔ろうのトンネルを切開する |
| 痔ろう | くりぬき術 | 痔ろうの管を取り除く |
| 痔ろう | シートン法 | ゴムを使い徐々に治療 |
| 裂肛 | 側方内括約筋切開術 | 肛門の緊張を緩める |
| 裂肛 | 裂肛根治手術 | 慢性裂肛の手術 |
| 肛門ポリープ | ポリープ切除術 | ポリープを切除 |
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いぼ痔(内痔核・外痔核)の手術
ジオン硬化療法(ALTA療法)
いぼ痔(内痔核)に対して行う注射治療で、「ALTA療法」「四段階注射法」とも呼ばれます。
肛門周囲に局所麻酔を行い、「ジオン」という薬剤を痔核に注射して縮小させる治療です。
出血が減り、数日から数週間で脱出の改善がみられることがあります。
ジオン注射の投与について
ジオン硬化療法は、痛みを感じにくい内痔核に直接注射するため、痛みはほとんどありません。
肛門鏡の挿入に不安がある場合は、筋肉を緩める麻酔を使用することも可能です。
注射は1つの痔核につき4カ所に分けて薬液を注入します(四段階注射法)。
位置や量を調整しながら、医師が慎重に施術を行います。

ジオン注射の投与後
注射により痔核への血流が減少し、次第に縮小していきます。
翌日には出血が止まり、脱出が軽くなることもあります。
所要時間は約30分です。
術後はリカバリールームで経過を確認した後にご帰宅いただきます。
症状の程度にもよりますが、翌日から軽い仕事に復帰できる場合もあります。
原則として翌日に診察を行い、経過を確認します。

結紮切除術(LE)
結紮切除術(LE)は、痔核の根元を糸で結び、余分な組織を切除する手術です。
症状が強い内痔核や外痔核に対して行われる方法で、出血や脱出の改善を目的として行います。
外痔核切除術
外痔核切除術は、肛門の外側にできた痔核を切除する手術です。
腫れや痛みの原因となる部分を取り除くことで、症状の改善を図ります。
内外痔核の手術(EA法)
内痔核と外痔核が同時にある場合には、ジオン硬化療法と外痔核切除を組み合わせた手術を行うことがあります。
内側の痔核には注射治療、外側の痔核には切除を行い、症状の改善を目指します。
痔ろう(あな痔)の手術
切開開放術
痔ろうのトンネルを切開して膿がたまらない状態にする手術です。
炎症の原因となる部分を処置します。
くりぬき術
痔ろうのトンネルを周囲組織から取り除く方法です。
肛門機能への影響に配慮しながら治療を行います。
シートン法(ゴム結紮法)
痔ろうのトンネルにゴムを通し、少しずつ締めながら治療を進める方法です。
肛門の筋肉への影響を抑えながら治療を行うことができます。
裂肛(切れ痔)の手術
側方内括約筋切開術
慢性裂肛で肛門の筋肉が緊張している場合に行う手術です。
括約筋の一部を切開することで緊張を緩和し、症状の改善を図ります。
裂肛根治手術
慢性的な裂肛で潰瘍やポリープが形成されている場合に行う手術です。
炎症部分を処置し、症状の改善を目指します。
肛門ポリープの手術
肛門ポリープ切除術
肛門付近にできたポリープを切除する手術です。
排便時の違和感や出血の原因となる場合に行います。
痔の日帰り手術の流れ
01診察・検査
あらかじめ問診票に記入してもらい、排便時の出血や肛門の違和感など、痔の疑いのある症状について詳しくヒアリングし、その内容を踏まえて患部を診察します。
ベッドに横たわってもらい、肛門鏡などを使って痔の有無、状態などを目視で観察します。
診察の際には、必ず看護師立ち会いのもとで声をかけながら行うので、女性も不安なく受診していただけます。
02検査
血液検査、心電図、腹部超音波などの事前検査を行って健康状態を確認した後、肛門からの出血の原因が、痔以外の別の疾患であることを否定する目的で、大腸内視鏡検査を行います。
03検査結果と治療法の説明
痔の個数や大きさなど患部の状態を詳しく説明します。
大腸内視鏡検査で特に異常がなく、出血の原因が痔によるものだと特定されれば、外用薬による治療、内痔核硬化療法、切除手術という3つの選択肢があることを提示し、患者さまの意向に沿って治療法を決定します。
04手術
事前に下剤を使用して便を出してから手術室へ。
局所麻酔後、肛門内部の痔核に対して4段階に分けて薬液を注射します。
05術後リカバリー
リカバリールームに移り、抗生物質と止血剤の点滴を受けながら1時間半ほど休息を取り帰宅いただけます。
休息中はWi-Fiの使用ができる個室をご用意しているため自由にお過ごしください。
当日は安静にし、注射した薬液を患部に落ち着かせる目的で排便を避けるために食事は控えていただきます。
空腹を感じたらゼリー飲料などの摂取は可能です。翌朝からは食事可能です。翌日、1週間後、1カ月後、3カ月後に通院し経過観察します。
痔でお悩みの方へ
痔は排便時のいきみや便秘、血行不良など、生活習慣が深く関係しています。
人間が二足歩行である以上、肛門に負担がかかるのは自然なことです。
早期に治療することで、痛みや不快感のない生活を取り戻せます。
「恥ずかしい」と感じず、まずは気軽にご相談ください。
明るく相談しやすい雰囲気でお迎えしています。
よくある質問
痔の種類や症状によって異なりますが、内痔核、外痔核、裂肛、痔ろうなど多くの痔疾患は日帰り手術で対応できる場合があります。医師が状態を確認したうえで、適した治療方法を提案します。
局所麻酔を使用して手術を行うため、手術中の痛みはほとんどありません。
術後は軽い痛みや違和感が出る場合がありますが、鎮痛薬でコントロールできることが多いです。
症状や手術方法によって異なりますが、軽作業であれば翌日から可能な場合があります。重いものを扱う仕事は数日程度の安静が必要になることがあります。
痔は生活習慣や排便習慣の影響を受けるため、再発することがあります。再発予防のため、排便習慣や生活習慣についての指導も行っています。
手術方法や症状によって異なりますが、多くの場合は厳しい食事制限はありません。
ただし、便秘や下痢は症状の悪化や再発につながることがあるため、食物繊維を含む食事や水分摂取を心がけることが大切です。
医師の指示に従いながら、無理のない範囲で普段の食事に戻していきます。
診察時は必ず看護師が立ち会い、体位や声かけにも配慮して行います。
女性の方も安心して受診できます。
